脳萎縮(のういしゅく)
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脳萎縮(のういしゅく)
- 脳萎縮とは脳容積の減少を言います。脳萎縮の原因はさまざまで、正常でも加齢により萎縮します。個人差はありますが、40歳の頃から頭部MRIで脳に萎縮が認められる様になります。加齢以外の脳萎縮の原因の一つにアルコールがあります。他の萎縮の原因は脳の外傷、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、認知症(アルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症)などが主たるものとなります。
- 人は加齢とともに多少忘れっぽくなることが普通です。これを「生理的健忘」と言います。
脳の萎縮が認知症と関係がある場合には、次第に以下の諸症状が出現します。- •記憶障害…ある一時期の記憶がすっぽりと抜け落ちてしまう障害です。
- •見当識障害…今居る場所がわからない、今日の日付がわからない、知っているはずの人が思い出せない、どんな関係の人かわからないなどという障害です。
- •判断の障害…目的が定まらない、自分一人で出来ない、行動がなし遂げられないなどという障害です。
- •失語…言葉を話す、理解する、読む、書くことに関する障害です。
- •失認…五感(目・耳・鼻・舌・皮膚等)の認知力に関する障害です。
- •失行…目的の動作を行おうとしても、体の動かし方が分からなくなる障害です。
- 萎縮した脳を元に戻す治療法はありません。萎縮の進行を予防するには、日頃から頭を使うことが必要です。脳が一生懸命働いていれば、脳に十分な血液が流れて、脳を若々しい状態に保ってくれると言われています。
飲酒量と脳萎縮の割合は比例していることが知られており、大量の飲酒は控えましょう。
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